次世代につなぐ家は、芸術作品のようなもの
M様(小矢部市)
家を建てようと思われたきっかけは?
ご主人様
私は当初はまったく乗り気ではなかったんです(笑)
奥様
以前から私の生まれ育った家をどうにかしたいとの思いはありました。三年前に母が亡くなり親戚が集まった際、座敷が5センチあまりも傾いているのに気付いたんです。このままいくと、交差点の傍の家が無くなるぞ!という危機感も手伝い、一昨年前に設計図だけはできていました。自分のイメージとはちょっと違っていましたが・・・。
改築されるにあたり、これは!といったご要望は?
奥様
自分のイメージというものはありました。元来農家に生まれ育ったので、たとえば「洗濯機はふつう洗面・浴室の傍に置きますよ」と言われても、農作業後の汚れた物は家に持ち込まないという“百姓の生活”を活かしたい。“生まれたときからのまんま”でほとんどさわらない設計を希望しました。
特に気に入っていらっしゃるところはありますか
ご主人様
最初は倒れなきゃいい・・くらいに思っていたのがこんなに立派になった。つっかえ棒(筋交い)がいたるところに入り、特に二階が頑強になったこと。バリアフリーで段差の無い家になったこと。断熱・二重窓効果で室内が温まり、この冬は屋根の積雪が少なくなると期待しています。近所で一番の大雪地帯だったので(苦笑)
奥様
たまたま主人と私が相次ぎ入院することになり、車椅子使用や手すりなど将来のことを考える機会となりました。万が一の車椅子生活でも好きな料理が作れること。手を伸ばしたとき火傷の心配がないように五徳は三つが横に並んでいること。調理台は料理の段取りや配膳にも便利なように長くて広いスペースがあることなどが気に入っています。
長女様
単に通りぬけるだけだった“暗く使っていない部屋”がなくなって、見違えるようになったことはとてもうれしいです。妹はまだ見ていないので、この変わりようにびっくりすると思います。私の部屋もいただき、目下レイアウトがとても楽しみです。
ご主人にとっての「家」とは一言で言うと
ご主人様
先祖が築いたものを誰でもいいんですが引継ぎ、次代におくる芸術作品のようなものだと・・。
そのためにできるだけ間取りを変えずにいきたいと思いました。